羊羹をもっともっと美味しく頂くために!

羊羹をもっともっと美味しく頂くために!

こんにちは。お豆大好きの名畑です。

羊羹からお饅頭、最中などの和菓子には飲み物が欠かせません。飲み物によって和菓子の美味しさが変わるから、相性の良い飲み物といただきたいですね。和菓子ブログを書き始めてから、飲み物をいろいろ試してみました。コーヒーや紅茶、ルイボスティーやホット豆乳など、普通は試さないと思われるものを実験してみました。「こんな飲み物が合いますよ~~」と言って、驚かせたいといった気持ちもありました。実験した中で合わなかったのは炭酸水でした。砂糖も何も入っていない炭酸水なら、口がさっぱりして美味しそうと思ったのもつかの間、口の中で喧嘩するんです(笑)甘いものとシュワシュワの相性はあまり良くないようです。

さて、今回は基本中の基本に返って煎茶でいただきます。実験しなくなくても合うに決まってますが、ちょっとした入れ方で美味しくなるんですよ。

美味しい煎茶の入れ方(3人分)

 

まずは煎茶の入れ方をおさらいしましょう。煎茶は沸騰した熱いお湯で入れると、葉っぱがびっくりして葉っぱの香りを出してくれません。人数分のお茶碗にお湯を注ぎ、お茶碗を暖めるとともに沸騰したお湯を冷ましましょう。70℃~80℃ぐらいが目安です。

 

お茶の葉は急須に入れておきます。小さなお茶碗だと60cc位が一人分なのでお茶の葉は2gほどです。今回は3人分を入れるので6g用意します。

 

お湯が冷めたら急須にお湯を3人分入れます。蓋をして、1分間ゆっくり待ちましょう。ゆすったりすると苦くなるので、じっとじっと待ちます。

お茶碗に注ぎますが、お茶の濃さを均一にするために、それぞれのお茶碗に少しずつ入れていきます。最後の一滴までしっかり注ぎましょう。そうすることで2煎目、3煎目も美味しく頂けます。

 

さあ、美味しい羊羹と一緒にいただきましょう。羊羹の甘さと柔らかな煎茶の味がマッチしますよね。

二煎目、三煎目の楽しみ方

熱気が残ると苦みが強くなってしまうので、一煎目をお茶碗に注ぎ終わったら急須の蓋を外しておきます。一煎目の時はお湯を入れてから蓋をして1分ほど待ちますが、二煎目の待ち時間はほんの10秒ほどです。お湯の温度は一煎目より高めにします。二煎目はお茶の葉が柔らかくなっているのであまり待たなくても香りも味も出ます。三煎目はさらにお湯を高くして、待ち時間はほどんどなく注ぎましょう。一煎目は香りと味を、二煎目はお茶らしい風味を、三煎目は渋みを楽しむことができます。

 

羊羹もそれぞれ食べてみよう

一煎目と羊羹は口の中で羊羹がさらに美味しくなる感じ、二煎目と羊羹は仲良くハーモニーを奏でる感じ、三煎目と羊羹はお茶の渋差で口の中がさっぱりして、もう一度羊羹を食べたくなる感じ(笑)。はい、ここで無限ループに入りたくなります!お茶の入れ方や煎じる回数によって楽しめる飲み物はそうそうないですよね。基本に返って、煎茶で羊羹を楽しみましょう。

 

お湯が冷める時間や、一煎目を出す時間は優雅な時間ですよね。美味しそうな羊羹を見ながら待つ時間は贅沢な時間とも言えます。いつでもどこでも食べ物や飲み物がいただける時代になったけど、美味しくなるのを待つ時間は、美味しいものをさらに美味しくするための時間なんですよね。ゆっくり煎茶を美味しく入れて、美味しい羊羹を食べて美味しい時を過ごしてくださいね。

 

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