緑が眩しい草もち

こんにちは。
餡子は好きだけど、餡子のことはなにも知らない井浦です。
そんな井浦が、なにも知らないが故の独自の視点で和菓子を語ってみたいと思います。
春の季語
俳句はまったくやりませんし興味もありませんが、季語というものには情緒を感じて良いもんだなぁなんて思っております。桜、菜の花、ライラック、シクラメン、鶯、雲雀、卒業式、入学式などなど。なにかにつけ、季節を愛でたがる日本人の性格が出てるなぁなんて思うと、春の喜びを感じつつ出会いと別れの季節を思い起こしたりと僕もなんだかんだ日本人なんだななんて感じてみたりします。
春の言葉には他にも、しじみ汁、あさり飯、わさび漬け、桜餅、わらび餅、菱餅、そして草餅などがあります。食べ物を想像するって、どうも食い意地を感じるものですが、季語として見るとちょっと違った感覚になる不思議。
草もち
そんなわけで、今日ご紹介するのは草もち。
草もちは主に蓬(よもぎ)を使うので、蓬餅=草餅との認識じゃないですか?僕はそういう認識だったので、草餅と蓬餅の違いってなんだろうと調べてみました。すると、古くは春の七草のゴギョウにあたる母子草(ははこぐさ)を使った母子餅というものがあったそうです。母子草を使わなくなった理由は諸説あるようで定かではなく、いつからか蓬に変わっていったようです。では、もう母子草を使わなくなったのかというとそうでもないようで、地方によってはいまだ草餅は母子草で作ったりと地域差があるようです。オモシロイですねぇ。
母子餅はどんなものかというと、見た目は見分けがつかないほど同じ餅です。どちらも「THE草餅」。なので、味が気になりますねぇ。きっと、香りは蓬餅より強くて刺激が強いんだろうなぁなんて(ゴギョウの香りは強めだったように記憶してるから)。
餅はプリプリ、こしあんしっかり
セブンイレブンの草もちは小ぶりながら餅がプリプリと歯応えが良く、十勝産小豆のこしあんの存在感がしっかりしていました。蓬がスッキリ香って、地味だけどきちんと存在感を主張している出木杉くんみたいなやつですね。優等生か!草もちのくせに!(言ってるのはスネ夫です)サイズも食べ応えも小気味好いために、もう一個食べたくなっちゃいます。くそう。地味だから飽きない。
一緒にお茶もいいですけど、僕はここではコーヒーが良いです。なんか、以前も同じ様なこと言いましたけど。草の香りにお茶よりはコーヒーのが良いかなぁなんて。あ、好みの問題ですから文句は受け付けません!
春の季語でもある草もち。セブンイレブンで見つけたら是非〜!