ベビーカステラじゃないんだぜ

ベビーカステラじゃないんだぜ

こんにちは。

餡子は好きだけど、餡子のことはなにも知らない井浦です。

そんな井浦が、なにも知らないが故の独自の視点で和菓子を語ってみたいと思います。

 

佐賀をさがそう

かつて、「はなわ」という人が言いました。「SAGA佐賀、これが悲しい性」と歌っていた場所、それが佐賀県。佐賀県のキャッチコピーは「佐賀をさがそう」という歌詞がありますが、マジです。僕がまだ地元の福岡県にいるとき、何度となくテレビCMを見かけました。誰かの家の名前がバス停だとか半分が床屋だとかは知りませんが、ヤンキーがモテるのは福岡県も同じですけども。むしろ、それについては福岡県の方が盛んだったようにも思いますけども。

まぁそんな佐賀県ではありますが、先日ご紹介した「マルボーロ」に続き、意外と老舗の和菓子屋さんが有ったりします。佐賀をさがそうとしていただくのも大事ですが、まずはそんな老舗を知っていただいて、「あ、このお店は佐賀県にあるのね!」となってもらえたら良いかなぁなんて思います。そもそも佐賀県に限らず、地域に用があるってことはないですから。

 

大原松露饅頭

元祖阿わび屋大原老舗に『大原松露饅頭』はあります。

こしあんをカステラの生地で包み焼いた和菓子、それが松露饅頭。松に自生する「松露」というキノコに似ていることからその名が付けたようです。松露を見たことはありませんけども、まさにコロコロの丸いキノコらしいのです。僕はキノコよりも、饅頭が先にイメージとしてありますけども。

大きさは一口サイズなんですが、皮が薄いので餡子がギッシリ詰まっているように感じ、あんこ玉を丸ごと頬張ったような気分になります。皮が香ばしく焼けて張りがあり、餡子が口の中で溶けて行きながら皮を噛み締めて楽しむ和菓子です。個包装してありますがついつい手が伸びて、気がつけば手元は包装紙の山になってること間違いなしの餡子好きにはたまらない一品。

これも九州土産としてはマイナーですけど、かなりオススメな和菓子ですよ。

 

元祖阿わび屋

創業は嘉永3年(1850年)の老舗中の老舗。170年ほどの歴史のある和菓子屋さん。時代背景としてはペリー来航の3年前ですから、あの幕末の志士たちの口に入っていたかもしれません。もしかして坂本龍馬や木戸孝允や吉田松陰や西郷隆盛や・・・。時代を越えて、同じ味を楽しめるというのはとても貴重な体験ですね。

激動の時代にありながら現在まで続いたというだけでも、なんだか壮大すぎますが、和菓子はとっても優しいものばかりです。是非、佐賀県や福岡県にお越しの際に食べてみてください!