和菓子の名バイプレイヤーは、いつでもモッチリの「求肥」かも!
- 2018.03.30
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こんにちは。
お豆大好きの名畑です。
和菓子をいろいろ見ていくと、和菓子って本当にいろいろな種類があります。
もち米をついた餅を使う餅物、蒸して作る蒸し物、型に流して固める流し物、焼いて作る焼き物、餡にもち粉などを加え練って作る練り物、砂糖や水飴の特性を活かし保存性を高めたあん物、異素材を火を使わずに組み合わせて作る岡物、粉に砂糖を加えて型に入れて固めて作る打ち物、打ち物のうち水分量の少し多い押し物、揚げて作る揚げ物、砂糖液などをかける、またはつけて作る掛け物・・・製法によってほんとに種類がある~~~自分で書いてもびっくりした(笑)
和菓子はいろいろな美味しさを表現してくれますよね。
和菓子の主役は豆、脇役は求肥
その材料の主役と言えばやっぱり豆です。
粒あんやこし餡といった餡の材料となる豆は無くてはならない存在ですが、豆だけではこれほど和菓子いろんな種類ができなかったのではないのかな?と疑問を持ちました。
豆で作られた餡子を盛り上げてくれるのが「求肥(ぎゅうひ)」なのかなと思いついたのです。
求肥はどんな和菓子に使われている?
豆大福のモッチリした美味しさを出してくれるのも求肥。
いちご大福も求肥で作られることが多いですね。
その他、信玄餅や上生菓子の練り切り、羽二重餅やゆべし、すあまや若鮎、雪見だいふく、みつまめ、いろんなところに出没します。
もちろん、生八つ橋も!
食べた瞬間『柔らか~』って思う瞬間がありますよね。
その柔らかな食感があったら、それは求肥の仕業だと思って間違いないと思います。
こうやって並べてみると、日ごろから求肥にお世話になっていると思いませんか(笑)
なんで求肥っていうの?
求肥はもともと中国が発祥です。求肥は「ぎゅうひ」と読み、牛の皮に似てすべすべしていることから、もともとは「牛皮」と書かれていました。
しかし、当時日本では牛や豚などを食べることが禁じられていたため、牛皮という文字を意味嫌い「求肥」というう漢字があてられたとされています。
餅と求肥の違いは?
見た目がとても似ている餅と求肥は分かりにくいものです。二つとももち米から作られているのですが、違いは作り方です。
餅は、もち米を蒸してそして何度も何度も突いて作ります。
求肥はもち米を粉にして砂糖を足し、火にかけてから練り上げます。
食べてみれば甘いのが求肥です。
どうしてこんなに使われるようになったの?
それは、いつまでも柔らかくいてくれるからです。
餅は出来立ては柔らかいけれど、時間がたつにつれて硬くなっていきますよね。求肥はお餅と違って作る時に砂糖や水飴を入れます。そのままでも美味しく食べることができますが、糖類を加えたことで時間が経ってもずっと柔らかいままの状態を保つことができるのです。
柔らかさを表現するのが和菓子ですから、いつまでたっても柔らかい求肥は和菓子を彩るのにぴったりの食材なので、いろいろな和菓子に使わるようになったのです。
きっと!
求肥が名バイプレイヤーである訳
役者さんには主役と脇役の大勢がいますが、主役は一つの作品に出たら、ほかの作品にはあまり出演しませんよね。名バイプレイヤーと呼ばれる脇役の人は、いろいろな作品に出ます。テレビや映画を見ても、「あの人これにも出てる」と思うことがあります。
主役も演じれるけれど、脇役で作品の出来上がりに大きく存在するのが名バイプレイヤーだと思うんです。
求肥もそれに近いのかな~~と思えてきませんか(笑)いろいろな和菓子に入っていて、その和菓子の美味しさを引き立てています。
柔らかで美味しい和菓子に出会ってくださいね。
求肥さんが応援してくれますよ。
Love 和菓子