鹿児島銘菓かるかん

こんにちは。
餡子は好きだけど、餡子のことはなにも知らない井浦です。
そんな井浦が、なにも知らないが故の独自の視点で和菓子を語ってみたいと思います。
カルカン
カルカンというと、猫まっしぐらのカルカンを思い出す方が多いと思います。高級キャットフードの代名詞モンプチや、猫大好きフリスキーに並ぶ三大キャットフードブランドですね。わしでもあんなグラスでご飯食べたことないわ!わしゃ猫以下の生活か!と、どうでもいい現実を見せつけられ憤った小学生時代を思い出します。親に食わしてもらっておいて、なんたる態度。ちなみに、カルカンを作ってるメーカーであるマースでは、スニッカーズやM&Msも作ってるんですって〜!なんか意外〜!・・・はい、ボケが長くなりまして申し訳ありませんでしたっ。
カルカンはカルカンでも、こっちの軽羹です!九州は鹿児島生まれ、山芋を使った和菓子であり、不思議なモチモチ食感とフワフワの柔らかさ、優しい甘さのあの軽羹です。一度は食べたことがあるんじゃないでしょうか。
僕が本日お伝えしたいのは、その軽羹に小豆餡を包んだ鹿児島銘菓『軽羹饅頭』です!
軽羹饅頭
カルカンと言ってるので軽羹にしようかとも思いましたが、僕にとって軽羹とは軽羹饅頭のことを指しております。軽羹と軽羹饅頭の違いは「餡子を包んでるかどうか」の違いだけ。実にシンプル。ですので、餡子好きの僕にとっては軽羹より軽羹饅頭の方が好きレベルは必然的に上がるというもの。モチモチの柔らかい軽羹生地に、少し水分少なめの小豆餡が包まれた軽羹饅頭。軽羹だけでも美味しいのに、さらに小豆餡を包むとか犯罪レベルの和菓子です。
考えてもみてください。いわゆる普通の饅頭の皮を出されたら「おい」って思いませんか?思ったうえで、「お前はなにがしたいんだ?」って言いますよね。「なにこれ、京都のお茶漬け的な「もう帰れ」ってサイン?そういう、もてなしのフリした暗黙のサインなのこれ?ねぇ、なんなの?」って。
対して軽羹饅頭は、お互い主役級なんですよ。チャゲアスです。クリスタルキングです。あみんです。COMPLEXです!もうバラバラにしてそれぞれいただいても、成立しちゃうのをドッキングしたんですからね。読売◯人軍とは違う相性の良さ。たぶん、ペナントレースだったら毎年優勝しちゃうレベルですよ。野球知らんけど。
せごどん
現在放送中の大河ドラマ『せごどん』。主役は西郷隆盛ですが、その殿様である島津斉彬が軽羹の生みの親と言われているそうです。諸説色々あるようで、軽羹じたいはもっと前に文献に登場しているらしく、昇華させたのは斉彬ということなのかもしれません。
なんにしても、日本に大きく貢献した島津斉彬が和菓子にも力を注いでいたというのが、なんだか嬉しくもあり、軽羹の奥深さを感じずにはいられませんね。大河ドラマ好き、『せごどん』好きの方には是非傍に軽羹か軽羹饅頭を置いて、ドラマを楽しんでみては如何でしょうか!