福岡土産にはこいつを忘れないでほしい

福岡土産にはこいつを忘れないでほしい

こんにちは。

餡子は好きだけど、餡子のことはなにも知らない井浦です。

そんな井浦が、なにも知らないが故の独自の視点で和菓子を語ってみたいと思います。

 

お土産は楽しいイベント

社会人になると、長期休暇明けに見掛けるお土産交換の場面。東京はいろんな地方から出てこられた方がいるので、それだけ色んなお土産が飛び交ってまぁ楽しい。先日「餡子で衝撃を受けた」と言った、ずんだ餅を体験したのもこんな場面ででした。

日本は狭いなんて言葉が昔は言われてましたが、実際は縦に長く続く島国なので、各地におもしろい文化が様々ありますよね。大きな侵略を受けなかったために、流入した文化を独自に開花させたからこそ、他の国には見られない独自の文化が芽吹き育ったんじゃないでしょうかね。歴史学者じゃないから、よくわかんないけど。

今日はそんな各地のお土産をご紹介・・・してみたいけど、残念ながら日本の津々浦々を行った事がないので、まずは僕の地元のお話しをしたいと思います。

 

福岡土産

僕、井浦。福岡県出身です。博多華丸・大吉ほど郷土愛に溢れてはいませんが、それなりに地元への愛はあるつもりです。子供の頃から親しんだ美味しい料理も幾つか知っているし、綺麗な景色や気持ちのいい場所も知ってます。青春時代の中心だった福岡ですからね。懐かしいあの場所に独り帰りたくなることもありますし、誰かに福岡の自慢もしたくなります。僕にとっては、変え難い愛しき地元なのであります。

そんななので、ちょいちょい気になることがあります。それは「福岡土産」。

もうちょい工夫をせんか!なんや、その「定番だし」って打算のお土産は。もっと地元の良いものあるやろがい!お前は地元が好かんとや?好いとったら、地元を良く知ってほしいとかその人も好きになってほしいとかあるやろ。お土産ってそういうもんやろ。確かに用意するのは大変やけど、お土産を貰った人はお前を通して福岡を見ようっつぇ!しかーっとせんか!

と、心の中で熱くなってしまいます。

『博多通りもん』だけやないっつぇ、ってことでこちらをご紹介したいと思います。

 

博多の女(ひと)

僕がご紹介したい福岡土産の一つが、福岡市に本社を構える博多菓子工房二鶴堂にて製造されている『博多の女(ひと)』。羊羹をバウムクーヘンで包んだ和洋折衷のお菓子です。

サックリとしたバウムクーヘン、ほんのり甘く小豆の香りがする羊羹。組み合わせはあのシベリアのようでもありますが、食べてみると似て非なるものです。シベリアは羊羹を『カステラ』で挟んでますから、風味も食感も違うというわけです。この博多の女はバウムクーヘンも羊羹もきちんと作ってるので、ちゃんと美味しい。たまにありません?『博多の女』で例えるなら、バウムクーヘンはパサパサで羊羹は寒天が多くて食感も風味も悪いやつ、みたいな。『博多の女』にはそれがありません。どちらも美味しくて、バランスが絶妙。ついつい次に手が伸びてしまいます。

サイズは一口大に個包装されているので手軽に食べられますし、会社で配りやすく数も稼げます。お土産としてはポイント高いでしょ?

 

お土産だって個性を出そう

ね、『博多通りもん』は人気だし美味しいしお土産には打ってつけではありますけど、猫も杓子も『博多通りもん』になってませんか?「どうせ会社だし」って打線的になる気持ちもわかりますけど、そこでちょっと気を利かせて個性を出せば、貰った人は嬉しい発見になるかもしれませんやん〜。名前変えただけの旅館に売ってる謎のクッキー系とかマジでどうしようもないけど、打算的な『博多通りもん』も相手への思いやりが欠けてるという点では同列な気がします。

どうせなら地元の美味しいものを紹介しましょう。「美味しい」って言ってもらえたら嬉しいですやん。「こんなのもあるんだね」って発見になったら楽しいですやん。

地元愛を形にできるのが、お土産じゃないでしょうか。

あ、けっして『博多通りもん』をディスってるわけではありません。僕、大好きですよ!