小さなころから豆に育てられてたんだなぁ

小さなころから豆に育てられてたんだなぁ

こんにちは。

お豆大好きの名畑です。

 

思い出の和菓子ってありますか?

ずっと遥か昔、子供だった頃は何を食べていたのかな~~と思いを巡らせてみました。

山形の庄内地方の狩川という小さな集落で育ったので、和菓子屋さんは近くにはなく、駄菓子屋さんがあるのみでした。

駄菓子屋さんには、ラムネやよっちゃんイカなどが人気でしたが、私の中の一位は甘納豆。

優しい甘さに何時も癒されていました。

駄菓子屋さんに売っている甘納豆は、小さな食べきりサイズの袋に入っていて、当たりくじ付きの2度おいしいタイプものでした。

10円かな?20円かな?

小銭を握りしめては駄菓子屋さんに向かい、甘納豆を買った思い出があります。

私が食べていたのは、小豆の甘納豆でした。

小豆よりもやや小ぶりだったような思い出があります。小さな小豆が一つ一つつぶれずに袋の中で今か今かと食べられるのを待っています。

それを一つ一つつまんで食べるのがたまらなく美味しい時間でした。

 

 

甘納豆は、小豆だけでなく、豆や栗、ハス、サツマイモなどを甘く煮詰め、汁気を切って砂糖をまぶした和菓子です。

関東では、納豆は発行したネバネバのもので甘納豆は砂糖漬けものと、別のものとして扱いますが、関西では、甘納豆を納豆と呼ぶ習慣もあるようで、関東の人と関西の人との納豆の話は、混乱することがあると以前聞いたことがあります。

今度聞いてみなくては。

 

 

 

さて、甘納豆の話に戻ります。

豆類を料理していて思うのですが、豆をつぶさないように煮ることって実はすごい大変なことなんですよ。

味噌などのようにつぶしてもいい時は、ひたすら煮るだけですが、形を残しながら煮るのは熟練の技が必要です。

それは、豆の性質を知らないとできないと思うんです。

特に小豆は他の豆よりも小さいから皮が破れやすいんです。

家庭料理では、少しくらい豆が潰れても何も言われないけど、いつも作る時に「あ~~豆が潰れてる」と心の中で叫んでいるんですよ。

甘納豆のように粒を残したままの商品は、実は作るのが大変なんです。きっと。

小豆にも品種があるので、この品種はこの火加減でとか、煮ているときの小豆の様を見て決めているのでしょうか、それは今度職人さんに聞いてみたいですけどね。

そして山形のものと言えばふうき豆です。

ご存知ですか?

国産の青えんどうを使った和菓子です。グリンピースと言ったほうが親近感がわくでしょうか。

豆を蒸かす(ふかす)ことから「ふき豆」と呼ばれていたことが始まりですが、縁起の良い感じの「富」と「貴」をあてて現在の「富貴豆(ふうきまめ)」になったと言われます。

豆を蒸かして皮をとって、砂糖で炊きますが、羊羹と同じく材料がシンプルだからこそごまかしがきかないお菓子です。

豆って、同じ豆でも収穫の時期がちょっと違ったり、その年の天候などに寄っても、豆が柔らかくなるまでの時間が変わってくるのです。

富貴豆は、表面はしっとりしていて、口に入れるとほろりと溶けていって柔らかな甘さが広がるお菓子です。

 

原材料と和菓子の職人さんの技術と心意気で繋がれてきた銘菓の一つです。

グリンピースが和菓子?え~~?面白そうって思って食べてみてくださいね。

優しい味で癒されますよ。

Love 和菓子