のりようかんって何?江ノ島「玉屋」さん~和菓子めぐり

こんにちは。
お豆大好きの名畑です。
和菓子屋さんめぐりを楽しむようになってから、どこに行っても和菓子屋さんが目に入るようになってきましたよ。
私はお店選びに失敗しない女です(笑)
何故かというと、たくさん食べられないから、美味しいものをちょこっと頂きたいんです。
普通ならあんまり美味しくないから別の店に行こう!という選択になると思いますが、もう一軒!と誘われた時には既にお腹がいっぱいになっちゃうんです。
どんなに美味しいものもお腹いっぱいな時に食べると美味しく感じないじゃないですか。
それは食べ物にも作ってくれる人にも失礼だな~~ということから、お店の門構えやのれん、お店の人を見て美味しい店を選ぶようになったんです。
そして、量は食べられないけど、食いしん坊だから、神様にお店選びの力を授けてもらったのかもしれません。
さて、今回呼ばれたのはこちらのお店。
神奈川県にある玉屋ようかん本店さんです。
神奈川県藤沢市片瀬海岸1丁目9−10
営業は10-19時で木曜日定休日
歴史のありそうなお店の趣には、時代を感じます。
調べてみると玉屋さんは明治45年創業のお店で、江ノ電の開通とともにできたそうです。
一番気になったのは、「のりようかん」のノボリです。
何度この前を通ったんでしょう。一応神奈川県民なので江ノ島には何度となく訪れているんですよ。
でもこんなに呼ばれることは無かったんです。
羊羹もいろいろな種類がありますが、海苔が入っているのがあるとは初めて気が付きました。
お店に入ると、羊羹がきれいに並べられていました。その並べ方にも愛情を感じます。
羊羹一筋でお店を守られている様子がうかがえます。
羊羹は大栗羊羹と刻んだ栗の入った羊羹、大納言や本練り羊羹、塩のり羊羹、のり羊羹が並んでいました。
余計なものは何も入れない羊羹そのものを表しているお店です。
私が伺った3月中旬、お店にはお雛様と桃の花がきれいに飾られていました。
私は、気になる「のり羊羹」をチョイス!
ずっしりと重い羊羹は私のカバンの中で「、家に帰ったら早く食べてね」とアピールしているかのようでした。
家に帰り、いったいどんな色でどんな味なんだろうとワクワクしながら中味を切ってみました。
きれいな白い羊羹にところどころ海苔が煉りこんでありました。
食べてみると、さっぱりした甘さに海苔の味がアクセントになって何とも癖になる味。
緑茶を濃く入れて飲んでみたところ、まさにぴったりのカップルです。
ずっと食べていたい!そんな感覚に襲われましたよ。
この白い羊羹の正体が気になり、原材料名を見てみると「手亡白餡」の文字がありました。
今回初めて知りましたが、手亡は白い皮の小粒のインゲン豆の一種で、読み方は「てぼう」と読みます。
白い豆は、外国では料理などに使われますが、日本ではほとんどがその美しい白色を生かして白餡の原料となります。
しかしもともとは生産の少ない手亡豆ですから、輸入した外国の豆を使うことも多くなってきています。
貴重な国産の手亡豆と江ノ島でとれた青のりのコラボが、豊かな磯の香りを演出していました。
日本にはまだまだ知らない羊羹がたくさんあるのかしら。
そこでしか味わえない和菓子って最高ですね。
Love 和菓子