わらび餅、春におすすめの食べ方は?

新緑のまぶしい季節になってきましたね。こんにちは。お豆大好きの名畑です。
だんだんとお日様の陽が強くなってきて、昼は汗ばむほど暑くなり朝晩はまだ冷える季節です。寒暖の差が激しい季節は、温かい飲み物で和菓子を楽しみたい季節でもあります。口の中を温めると、和菓子が柔らかな味になるからさらにおいしく食べられるんですよ。
今日はこの季節にぴったりのわらび餅の食べ方の紹介をしたいと思います。
わらび餅って何ですか?
私たちのイメージする蕨(わらび)は山菜ですよね。春になるとお浸しにしてよくいただいていました。あれ?あの蕨なのかしら・・・同じ名前の別のもの?と考えてしまいますが、実は同じものです。
私達が食べるのは、土から上に出た分です。それを湯がいて、あくを抜いていただきます。わらび餅はわらび粉を使いますが、そのわらび粉は土の下に生える根っこの部分から取り出します。根っこの部分なんですよ。寒い時期に根っこを掘り起こして、叩いてほぐして、寒さが厳しいときに冷水で何度も洗ってでんぷんを取り出します。これを乾燥させてわらび粉となりますが、わらび粉となるまでも半月もかかります。10キロのわらびの根っこから取れるのは、わずか70gなんですって。わらび餅を作るには、水とわらびの粉をよく解いて、細かめの網でこし、甜菜糖を入れて煮ます。煮ていくうちに下のほうから固まってくるので、おこしながら煮ていくと透明になっていきます。均一に熱が伝わる専用銅釜でじっくりと小一時間練り上げることで、独特の粘りととろける食感が生まれます。出来上がるまでは、根気のいる作業ですよね。そして。わらびの根っこから、餅を作るまでを発見した人は本当に天才と思います。
わらび餅をさらにおいしくしているのがきな粉
柔らかなわらび餅は、きな粉がまぶしてあるからほんのり甘いし美味しくなります。大豆の甘さが口の中に広がって、わらび餅のねっとりした食感とパフパフのきな粉の面白い食感をも生み出します。きな粉は炒った大豆を細かく粉上にしたもので、大豆そのものを食べているのと一緒だから、美味しく食べながら必要な栄養まで摂れる食べ物です。美味しく食べて、体にもいいとなったら食べずにはいられませんね。
今の季節にぴったりの食べ方
さて、わらび餅を買ってきたら、すぐ食べますか?私のお勧めは、2~3時間ほど冷やして、温かいルイボスティーと一緒に食べる方法です。少し汗ばむ時期は冷たいものが恋しくなります。でも体はあまり冷やさないほうがいいから、口の中をちょっとだけ冷たいわらび餅で冷やしてみましょう。そのあとに飲む温かいルイボスティーが口の中をさっぱりとさせて、二口目のわらび餅をさらに美味しくしてくれます。食べ物と飲み物は冷たいもの同士、温かいもの同士、冷たいものと温かいものといろいろと組み合わせると、美味しい世界がもっと広がります。そして和菓子には緑茶もいいけれど、いろいろな飲み物を組み合わせるのも楽しいですよ。
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