陣太鼓

陣太鼓

こんにちは。

餡子は好きだけど、餡子のことはなにも知らない井浦です。

そんな井浦が、なにも知らないが故の独自の視点で和菓子を語ってみたいと思います。

 

太鼓の形をした和菓子

その名も『誉の陣太鼓』。武者がえしと同じ、熊本の香梅が製作している和菓子です。

水飴を練りこんだ求肥を羊羹で包んだ和菓子です。さっぱりとした羊羹はサラッというより歯ごたえがしっかりしていて、中の求肥がトロトロなのでそれを支えている感じ。とっても上品な味で、お茶がよく合うと思います。羊羹と思って食べたら、意外な伏兵がモチモチトロトロと口の中を襲います。アンバランスなようで、この食感の違いが食べる楽しさと、飽きさせない味の変化を生んでいます。

この組み合わせもそうですが、面白いのはパッケージ。陣太鼓をアルミ箔で包んでいて、食べるときは付いている紙製のナイフで切ってアルミ箔を剥いて食べます。ただし、紙製のナイフだと中の求肥がくっついてきて綺麗に切れない。とにかく、食べるのが大変というイメージが僕には根強い和菓子です(笑)とはいえ、このパッケージのお陰で、賞味期限は45日もあるそうです。すごい。

そうそう、アルミ箔で包んでいるうえに結構大きいんですよ。んで重い。陣太鼓って重い。ガッチガチに閉じられたアルミ箔の手触りと、ズシリとくる重量感が「アイスホッケーのパック?」と見紛い、「投げつけたら凶器になるな」と思えるほど。夫婦喧嘩の横に置いてはならない和菓子ナンバーワンじゃなかろうか。

味はというと・・・、美味しいですよ。まず羊羹が美味しいんだけど、中の求肥がいいアクセントになってんですよね。僕、餡子餅が大好きなんでそれを食べてるような気持ちにさせてくれます。「おいおい、銘菓を捕まえといて餡子餅に例えるとは・・・」とお思いでしょう?すみませんね、例えが下手くそで(笑)でもさ、羊羹のスッキリさと求肥のモチモチが合わさったら、庶民の例えは餡子餅でしょ。上品な餡子餅でしょうよ。

あとね、パッケージが金色ですんげぇ豪華。もう見た目が豪華でしょ。だから、なんか目出度い気分になりません?太鼓と金色で、もう「祭りじゃ!」って雰囲気がしますやん。

・・・なんか「陣太鼓嫌いなの?」って紹介みたいですけど、大好きですよ!子供の頃は、これを貰うの楽しみだったもの。先日のブログでも書きましたけど、熊本土産といえば『陣太鼓』と思うほど、陣太鼓を愛していたしそれしか見えてませんでしたから。ええ。

 

羊羹ということでOK?

このお菓子って、分類としては羊羹でいいんだろうか。僕が気にするものでもないですけど。とはいえ、ブログで紹介する以上、なにかカテゴリーに分けないと・・・。そんなわけで、羊羹ということでOK?メインは羊羹で構成されてますから、いいよね。「どんなお菓子?」って聞かれたら、「羊羹に求肥が入った羊羹だよ」って説明していただくようにお願い申しあげます。