上生菓子の伝統を繋ぐ「いいだや」さん~和菓子めぐり

こんにちは。
お豆大好きの名畑です。
いよいよ桜の花も咲き始めていますね。
うちのベランダにも小さな桜があるんですが、だんだんと咲いてきていますよ。
「手間のかからない桜だから」と言って、義父にいただいて10年になりますが、本当に手間をかけていないのに綺麗な花を咲かせている様には脱帽です。
人間と違って暦があるわけでもないのに毎年毎年同じ時期に咲かせてくれるその能力って素晴らしいですよね。
さて、今回も和菓子屋さんめぐりをしてきましたよ。
今回は横浜市鶴見区にある和菓子屋の「いいだや」さんです。
JR鶴見からは10分ほど歩いたレアール佃野(つくの)という商店街の中にお店を構えていらっしゃいます。
住所は、神奈川県横浜市鶴見区佃野町28−2です。
お店の前ではどら焼きや桜餅、わらび餅や草餅、そして上生菓子まで並んでいます。
和菓子屋さんのお赤飯って美味しいですよね~~今度頼もうかな。
店内には上生菓子などを中心に和菓子がずらりと並んでいました。
いいだやさんでは、あんこはもちろんのことすべて手作りで行っているというお話でした。
お店の中では、何やら和菓子教室が行われていて楽しそうな笑い声がたくさん聞こえてきていました。
上生菓子って何だと思いますか
和菓子にはいろいろな種類がありますよね。
焼き物や練り物、押し物や餅物と作り方で分ける場合と、できた直後の水分量で分ける場合などがあります。
水分が30%以上あると生菓子、10~30%だと半生菓子、10%以下だと千菓子と呼ばれています。
生菓子の中でも並生菓子と上生菓子があるんですが、別に優劣があるわけではないんです。
上が付くと上等のような感じが受けられますが決してそんなことは関係ありません。
上生菓子は砂糖をたっぷり使う練り切り、求肥、羊羹などを使った和菓子のことです。
並生菓子は普段使いのお菓子として食べることが多いのに比べて、様々な細工で季節を表現するものが多い上生菓子は、茶の湯やご進物に使われる場合が多いですね。
といっても、先ほども言ったように上下関係を表しているのではなく、昔の名残なのです。
それは戦時下の話ですが、配給制となっていた砂糖はとても希少だったので、よりたくさん使う和菓子を上生菓子、それ以外を並生菓子と呼んでいたからなのです。
和菓子はまさに芸術
今回買った上生菓子はこちらです。
煉り切り餡とこし餡と羊羹が使われている「巴桜」
そしてきんとん、こし餡、煉り切り餡が使われている「菜の花」
他にもたくさんの上生菓子が並べられていました。
季節を表す上生菓子は目でも舌でも香りも楽しめます。
四季折々の情景を表す美しさは、まさに芸術と言っても過言ではないですよね。
自然の美しさを表す表現方法は伝統そのものでもあります。
歌を作る人、映画を作る人、絵を描く人、詞を書く人、いろいろな芸術家の人たちがいますが、和菓子職人さんも芸術家だといえるんじゃないかしら。
近くにはちょうど名の花が咲いていましたよ。
この名の花を
こうした上生菓子で表現する職人さんに脱帽です。
時には、和菓子屋さんをのぞいて上生菓子で季節を感じてみてはいかがでしょうか。
季節をもっと強く感じられれば、人生がもっと豊かになると思いますよ。
私ももっと楽しまなくちゃ。
Love 和菓子