もなかの最中

もなかの最中

こんにちは。

餡子は好きだけど、餡子のことはなにも知らない井浦です。

そんな井浦が、なにも知らないが故の独自の視点で和菓子を語ってみたいと思います。

 

もなか

皆さんは最中、好きですか?サイチュウじゃないですよ、モナカですよ。変なこと考えてませんか?(笑)

最中というと、パリパリの皮の中に小豆餡が詰まったものが代表格ですね。他にも餅が入ってるものもあれば栗を使っていたり、小豆餡以外の餡子を使ったものなど、最中といっても多種多様にあります。食べると皮が上顎にひっついて四苦八苦しますが、サクサクパリパリの皮と小豆餡の組み合わせというのは、他の和菓子には見られない食感に特徴を持たせたお菓子ではないでしょうか。

僕は、この食感がなんとも言えず好きです。サクサクしてると思うと口の中ではモチモチして、香ばしい香りが餡子の甘みと苦味を引き立ててくれます。やっぱり上顎にひっついて四苦八苦しますけども(笑)

 

最中の皮

皆さんは、最中の皮が何でできているかご存知ですか?ご存知なければ、ちょっと考えてみてください。わかりました?和菓子に使われる食材のなかで、あのサクサクを表現できそうなものといえば・・・、そう、餅です!

最中の皮は、餅を型に入れて薄く焼き上げたものです。ちなみに、機械はこんな感じ。

この写真は、お友達の千吉良啓太郎さんのご実家が最中の皮を作る職人さんだったんで、そのとき撮影させていただいた最中製造機です(正式名称は知りません)。円筒になったところにガスが付いており、作業中はずっとここに火が入ります。機械は流れ作業になるよう設計されていて、手前の金型に餅を入れると流れの中で蓋が閉まり、円筒の中に入っていきます。円筒の中のガスで焼かれ、円筒から金型が出てくると勝手に開くので手で最中を取り出し、また餅を入れるという繰り返しの作業です。この間ガスを付けっ放しにするので夏場はクソ暑く、合間に餅を搗くので休む暇はありません。結構、いやかなり大変なお仕事です。

これは余談でしたけど、工程を知ると見方が変わりませんか?見方が変わると、口にするときにそれを想像しますよね。想像すると、きっと今まで感じなかった味を発見できると思います。風味や香ばしさの種類というか、「この味は、あの作業あってのものなんだ」って。このブログから、新たな発見があればと思って書いてみました。たまたま知ってて良かった〜!!(笑)

 

ふくみ天平(てんびん)

最中の美味しさは皮のサクサクがキーポイントだと思いすが、包んで時間が経つとシナシナになってしまい、この醍醐味が味わえません。滋賀県たねやの『ふくみ天平』は、個包装により食べる直前に自分で最中を包んで楽しめる工夫がされています。なかなかサクサクを楽しめない市販の最中しか食べたことがなかった僕には衝撃的でした。食べたことない人がいたら、是非お試しください。

滋賀県の人がお土産で持って来てくれないかなぁ。東京でも買えるけど、お土産で持ってきてくれないかなぁ。食べたいなぁ〜。