桜が咲く前は、花より団子を楽しもう

こんにちは。
無添加大好きの名畑です。
梅がそろそろ咲き終わり、もうすぐ桜の季節ですね。
温かくなると一斉に咲く桜は、誰もが待ち望んでいることですよね。
新しい命が芽生えて、さっと散るさまは力強い生命力とはかなさを象徴しているように感じます。
桜の下を歩くと、なんだか元気をもらえる気がしませんか?
桜の花は下を向いて咲いているので、どうもそこからやる気エネルギーが放たれているようです。
桜の下で大きく深呼吸すれば、体の力がみなぎり、新しいことにチャレンジしたくなるのは私だけではないはずです。
でも桜の咲く期間は本当に短いですよね。
気温によっては咲き始めてから1週間から10日ほどで咲き終わってしまいます。
いい時期にお花見をしようと思っていても、仕事に追われ行けなかったり、用事が重なり行けなかったり・・・タイミングよくお花見できることって案外難しかったりします。
そこで、実際のお花見前から、和菓子で桜の季節を楽しむことなんていかがでしょうか。
今の時期は春を楽しめる和菓子が多いんですよ。

私たち日本人は、桜の花を観賞するだけでなく、花を食べることも昔から行われていました。
結婚式や結納などのおめでたい席では桜湯をいただきます。
塩漬けの八重桜を用いて、末広がりの意味を込めた伝統です。
桜をあしらったお饅頭や、葛餅、そして桜餅。
桜餅は江戸時代に墨田川界隈で売り出され大ヒットした商品です。
桜色に染めた新粉を薄くクレープのように焼いた生地で餡を巻き、さらにそれを塩漬けの桜の葉で包んだ江戸前の和菓子です。
京風の桜餅はそれと少し異なり、新粉の代わりに道明寺を用いて粒々が可愛いおはぎ風のものです。
最近では江戸前のものと京風の桜餅と両方一片に頂くこともできるようになりました。
和菓子好きとしては願ったり叶ったりなことです。
その他にも、桜の色を用いたもの、ヨモギ色を用いたものと春霞をイメージした白色の3色を合わせて作った花見団子なども和菓子屋さんを彩ります。

桜餅の桜や葉は、塩漬けされて使用されます。
ほんのりと桜といい塩梅の塩加減が最高に美味しいですよね。
桜の花や葉は、塩漬けすることで糖分が分解され、クマリンと呼ばれる何ともかわいい物質が作られるんです。
クマリンとはポリフェノールの一種で、抗菌作用が強くあります。
天然の効果で私たちがお菓子を安心していただけるんです。
他にも血流を良くしたり、むくみを改善したりといろいろな効果があるんですよ。
桜を見る楽しみの前に、春の和菓子を食べて、楽しく過ごしましょう!
食べて元気、見て元気になれるって、和菓子ってやっぱり最高ですね。
Love 和菓子