カステラのベッドに寝かせた和菓子のシベリアが進化しているよ!
- 2018.03.08
- ようかん

カステラはミミのところが大好きです!
こんにちは。
無添加大好きの名畑です。
カステラは和菓子なのかな洋菓子なのかなと不思議に思いませんか?
あれは実は和菓子なんです。
カステラは宣教師が長崎に伝えた、室町時代にスペインやポルトガルからやってきた南蛮菓子が、もとになっています。
また、伝わった当初のカステラは、小麦粉、卵、砂糖でできており、現在のものと比べると「パウンドケーキ」のようなサックリした焼き菓子だったようです。
もともとは洋菓子ですね。
残念ながらその作り方は今では残っていないようですが、外国から伝わってきたお菓子なのに牛乳を使わずに作られていたことから、当時乳製品を使わなかった人たちにも作り継がれることができました。
語り継がれるうちに、自分好みのオリジナルにして美味しくしてしまうのが日本人。
饅頭や餅などを好む日本人には、初めて食べたものがぱさぱさして口に合わなかったのでしょう。
少しずつ日本人に合うように改良が加えられました。
一見洋菓子のスポンジケーキのように見えますが、スポンジケーキが膨張剤を使って膨らませているのに対して、カステラは膨張剤を使用していません。
あのふんわりとした生地は、すべて卵の仕事です。
混ぜる際の力の入れ方やタイミング、粉との割合、焼いている間の泡の抜き方など、様々な試行錯誤を経て、焼き上げています。
そして、蜂蜜、水飴などが加わり、しっとりした食感に仕上げられました。
こうして少しずつ改良され、今のようなフワフワのカステラの形になったのは、明治以降のことだと言われています。
名前はカステラというカタカナですが、南蛮発祥の和菓子と言えますね。
今やカステラには、チョコレート風味や抹茶、桜色のカステラなどがあり、生地に餡や黒豆、うぐいす豆などが煉りこまれたものも発売され、和菓子の中でもカステラ部門を立派に打ち立てているように思います。
そしてカステラ生地というと、思い出すのがシベリアという和菓子。

大正から昭和にかけて人気が出た和菓子の一つです。
あれはスポンジに羊羹を挟んだように見えますが、挟んでいるだけではないんですよ。
あらかじめ焼いたカステラ生地の上に、固まる前の羊羹を流し込み、その上にまたカステラ生地を被せると言う工程があります。
カステラを焼くそして小豆と寒天を煮て羊羹を作る、そしてカステラを焼く、と言う実に手間がかることをしているわけです。
それをしないとカステラと羊羹部分が密着せず剥がれてしまうんです。
想像するだけでも、その手間のかかりようは測りしてませんが、まだまだ作っていらっしゃるところもあるので、見かけたらぜひ食べてみてください。
最近ではジブリ映画の「風立ちぬ」で和菓子のシベリアが話題になり、一時よりも復刻をしているとか。
また、今の時代に合わせて、様々な味も出ているようですよ。
ぴったりと合わさった、ふわふわのカステラとしっとりした羊羹がとってもマッチします。
やっぱりみんなあんこが好きなんだな~~♪
Love 和菓子