羊羹はどうしてそんなに賞味期限が長いの?意外な食べ方もご紹介!
- 2018.03.07
- ようかん

和菓子屋さんをのぞいては、美味しいものがあるかな~~と探すのが日課。
和菓子屋さんずらりと並ぶ商品をみては、片っ端から食べていきたいと思ってしまいます♪
こんにちは。
無添加大好きの名畑です。
お饅頭から最中、羊羹、わらび餅、上菓子など、お店の特徴がある和菓子ばかりですからね。
ふと考えると、賞味期限が短い上菓子やわらび餅から、期限が長い羊羹まで種類がいろいろあります。
羊羹は種類によっては賞味期限が1年というのもあります。
そして賞味期限が長いのに保存料などの添加物が入っていないんですよ。

保存料がなくて賞味期限が長いなんて、とても不思議な感覚になりますよね。
どうしてそんなに長く持つんでしょうか。
理由は3つあります。
煉り羊羹が保存料がなくても長く腐らない理由
ここでは栗などの入っていないプレーンの煉り羊羹にフォーカスします。
小豆の炊き方
羊羹づくりのために、100℃を超える温度で小豆を炊きます。
味が均一になるように特製の銅鍋などで炊きますが、砂糖などを合わせて練り上げるまでに1時間以上かけます。
この長い時間で熱を加えて炊くという作業が、余計な菌を死滅させる効果につながります。
菌の入らない場所で、熱によって雑菌を死滅させ作られていることが賞味期限を長くしています。
砂糖の力
砂糖は腐らないという話を聞いたことがないですか?
ものが腐り、賞味期限が短くなってしまうのは余分な水分がものの中に存在し腐敗菌となってしまうことが原因です。
砂糖は水分を吸収して、一度吸収した水分は砂糖と離れにくくなります。
ジャムを作ったことがありますか。
いちごに砂糖をまぶしておくと、あれよあれよと水分が出てきて驚きます。
あれは砂糖が水分を吸収しているのです。
食品の中に60~65%の砂糖の濃度があると腐敗菌の体の水分が奪われて生きられなくなります。
その原理を利用して腐らなくなるのです。
羊羹の賞味期限が長いのはそのため。
小豆は比較的腐りやすい食品ですが、水分を砂糖に吸収されるため、腐る状態になりにくいのです。
昔の人は、砂糖の浸透圧のことを知らないのに、保存食に砂糖を利用してきました。
砂糖、そしてその原理を発見した人に感謝しかありませんね。
アルミシートのおかげ
羊羹はアルミシートに包まれている場合が多いですよね。
あのアルミシートは、異物や雑菌が入りにくい構造になっているそうです。
そのため菌の繁殖を抑えることができるのです。
羊羹が長く保たれるには、3つの要因がうまく重なっているんです。
購入してからのお勧め保存方法
購入する前はアルミシートで守られていますが、購入してからはどうしていますか?
普通は開封後は早めに食べるのが一番いいですが、一棹を一人で食べきるまでにはちょっと時間がかかったりしますよね。
購入してからも長持ちさせる方法があります。
買って食べるときに、すべてをカットしてしまうということです。
食べる分だけお皿にのせて、食べない分はラップで包んで冷凍保存しちゃいましょう。
雑菌もほとんど入らないし、繁殖しないし、美味しさも保てていいことだらけです。
食べるときは、そのまま冷凍庫から出しても食べられますし、2~30分の自然解凍でもOKです。
ちょっと変わった美味しい食べ方
そしてここで、最近の美味しい食べ方を紹介しちゃいますね。
甘くないパン、私はフランスパンを利用していますが、パンにのせてオーブンなどで3分ほど焼いてみてください。
少しとろけた羊羹とパンが見事に合いますよ~~
ちょっと注意が必要なのは、焼きすぎると上あごがやけどしちゃうこと!
美味しくてぺろりと食べた後に、口の中をやけどしている食いしん坊な自分を発見してしまいます(笑)
おなかも満足するので、家族のおやつにぴったりじゃないかしら。
羊羹パン、試してみてくださいね。
Love 和菓子