和菓子の王様は羊羹だよね!
- 2018.02.21
- ようかん

たくさん種類のある和菓子の中で、王様という表現をするとしたら、羊羹がそれにあたるんじゃないかな!
こんにちは。
無添加食品大好きの名畑です。
羊羹は王様
選ばれし材料のみが羊羹を作る
余計なものがなく、大豆本来の味がいただけることが王様としての証。
飾らないのに風格さえ感じますよね。
それもそのはず、羊羹は、小豆と寒天とお砂糖のみで作られるのです。
羊羹づくりの工程は、3日ほどかかります。
1日目は選び抜かれた小豆を煮て、羊羹専用の餡を作ります。
その間に、これまた選び抜かれた寒天を準備します。
2日目は羊羹を練り上げる作業を行い、寒天とお砂糖を入れて粘りや硬さを判断して3日目に固めていきます。
ばらつきのある天然材料を使って、季節や日によって、温度や湿度によっても風味の変わる羊羹を、一定の味に保って練り上げていくのです。
添加物などを使えば、味も一定に、また食感も一定になるところを、職人さんが熟練の技で練り上げていって商品になるさまは、まさに王様の扱いと言ってもいいですよね。
選ばれし材料が、熟練の職人さんの手を経て一つ一つの美味しい羊羹となるのです。
羊羹の数え方が特別
因みに、あの長い羊羹の単位は、1個、二個ではないんですよ。
1棹(さお)という単位です。
もともと、羊羹は、あんを練った材料を棹などに流して固めていたことから呼ばれているんですよ。
ちなみに切った状態を、一切れ、二切れと呼びます。
購入するときに、「羊羹を一棹いただきたいんですが」と言ったら、かっこよくありませんか?
「棹(さお)」をぜひ覚えていてくださいね。
栄養的にも王様
小豆
小豆の主な成分は炭水化物で、その次に良質の植物性たんぱく質が多く含まれます。
他にはビタミンB1、B2、B6などのビタミンB群、カリウムやカルシウム、マグネシウム、鉄などのミネラル、食物繊維が豊富です。
ビタミンB群は、疲労回復やダイエット、皮膚や髪の健康などに役立ちます。
カリウムは血圧を安定させる働きがあります。
たんぱく質とカルシウム、マグネシウムは骨粗しょう症の予防に、鉄は貧血予防に役立ちます。
また、食物繊維は皮の部分に含まれ、血糖値の急上昇を防ぎ、コレステロールの吸収を抑制するんです。
そして一番大きな仕事は解毒作用です。
栄養を摂るだけでなく、身体の外に不要なものを出すことこそ、今の私達に一番必要なことです。
そして小豆色の象徴のポリフェノールは、活性酸素を抑えて細胞を酸化から守る抗酸化作用をもつ成分です。
ブドウやワインに含まれる事で有名ですよね。
動脈硬化やガンを防ぐ作用があるとして、脚光を浴びている栄養素。
あの小さな粒に、栄養がぎゅ~~~~っと詰まっているんですよ。
寒天
そもそも寒天は何から作られるかご存知ですか?
あの海に生息する海藻が原料なんです。
透明な色からして、海藻が元なんて想像を超えているかもしれませんね。
海藻をドロドロに煮て溶かして、型に入れてから乾燥させたものです。
海藻からできているので、そのほとんどが食物繊維です。
一昔前は、食物繊維は栄養素とは考えられてませんでした。
でも最近は、血中コレステロールや血糖値を正常に保ったり、大腸の運動を活発にする働きが認めれるようになり、6番目の栄養素として注目されているんですよ。
その他にも、水分を含んで柔らかくしてくれるところから便秘が解消されたり、老廃物をしっかり出してくれることから美肌効果も期待されています。
羊羹は日本で独特の形となって今の形となりました。
羊羹はなぜ羊がつくの?で羊羹の成り立ちを調べてみました。
気になる方はご覧くださいね。
混じりけのない材料で、何日も職人の手で作られる羊羹。
しかも身体にいいとは嬉しすぎます。
美味しいほうじ茶などで味わってみませんか?
古の世界に触れて、心のもやもやも吹き飛びますよ!
Love 和菓子